光で生活のリズムをつくろう

テレワークや在宅勤務など色々な形の労働形態がうまれ、働き方も今までとは大きく変化しています。

みなさんの場合はいかがでしょうか。

テレワークやフリーランスなどで仕事をする場合、時間の制限があいまいになり、生活のリズムがくるってしまう、と言う話を聞くようになりました。

定時に出社して、昼休みをとり、定時でおわり、場合によっては残業をして帰宅する、と言う生活にくらべて、自宅で仕事をする場合、「なかなか、仕事にかかれない」「気が付くと夜遅くまで仕事をしている」と言うように、生活のリズムを維持することが、むずかしくなる場合があります。

そのままにしておくと、気がつくと昼と夜が逆転してしまった、と言うことにもなりかねません。

不規則な生活リズムは睡眠の質をおとします。

睡眠の質がわるいと、美容や健康にも影響をおよぼします。さらに、やる気がおこらない、慢性的な倦怠感、うつになりやすくなったりと、社会生活に大きな影響をおよぼしてしまいます。

人は、朝目覚めてから、約14時間後頃から眠気をさそうメラトニンというホルモンの分泌がはじまります。メラトニンが分泌されて眠くなり、睡眠について、また朝をむかえて目覚めるのです。

人の脳や体が持つ1日のリズムを「サーカディアンリズム」または「生体リズム」とよんでいます。日常生活はこのリズムにそって、睡眠や食事、生活活動がおこなわれています。

ここで少し問題があります。

一日は24時間です。これは地球の自転が24時間だからです。地球は24時間かけて1回転します。

ところが、人は1日約25時間という体内時計をもっています。1日を25時間と考えてさまざまなホルモンの分泌や体温の調整などが行なわれています。

つまり、1日と体内時計では約1時間のずれが発生してしまいます。なぜ、地球の自転と体内時計がずれてしまうのか、原因ははっきりとしておりません。

近畿大学の重吉 康史氏によると、「遺伝子、タンパクといったものを組み合わせて、時計のしくみを作るのですが、そういったものをある程度いいかげんに組んでおくことで、これでうまくいったというやつだけが今、残っているのです。」と言うことらしいです。

この、リズムのずれを調整するために、もっとも有効なことは、起床時に朝日を浴びることだといわれています。起床時に朝日を浴びることで、体内時計のずれをリセットすることができるのです。

そのため、生活のリズムを維持するためには、朝日をしっかりと浴びることがとても重要です。

例えば、生活のリズムをまもるために、朝の散歩などはとても有効だと言われています。

朝の散歩は、朝日をしっかりと光を浴びることができ、体を動かすことでも体を活動状態にします。運動不足になりがちな在宅勤務でも、とてもおすすめです。

しかし、散歩に出ている時間がとれない、という場合もあるでしょう。

散歩に出かける時間がとれない場合は、意識して起床後に光を浴びることを心がけましょう。

光は朝日に近い白い光がよいでしょう。

この場合の白い光とは、蛍光灯の昼光色(色温度6,500K程度)のような、少し青白いものをさします。

洗面所の前で光を浴びながらゆっくりと身だしなみを整えたり、明るい食卓で朝食をとったり、デスクまわりでスタンドをつけたりして、意識して光を浴びるようにしてみましょう。

朝、意識して白い光を浴びることにより、体内時計をリセットして、生活リズムを維持することが出来るようになります。

朝の散歩や意図した照明で、生活のリズムをつくり、より質の高い生活をおくりたいですね。

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