その不調は照明が原因かも?

毎日気持ちよく眠れていますか?

人は光から色々な影響を受けています。

暖かなオレンジ色の光は人をリラックスさせ、白い光は人を活性化させることが知られています。

だから、使い方を間違えると、気づかない間に良くない影響を受け続け、体の不調の原因になっているかもしれません。

人は、朝の光を浴びてから約14時間後に、眠くなるメラトニンというホルモンの分泌がはじまります。そして、だんだんと眠くなって睡眠にはいります。

そこで、快適な睡眠をむかえるために、部屋を暖かいオレンジ色の光(色温度の低い光)を暗めの明るさで照らすことによって、自律神経の副交感神経を刺激して、リラックスすることが大切になります。

ちょうど、ろうそくやたき火のような明るさですね。

ところが、蛍光灯の白い光は、自律神経の交感神経を刺激します。

この白い光は脳を活性化させてしまいます。

また、波長480nm程度の青い光は、眠くなるメラトニンの分泌をおさえてしまうことがわかっています。

ブルーライトと呼ばれている光ですね。

白い光をうけていると、脳が疲れているのに眠れない状態になって、質のよい睡眠をとることができなくなってしまうのです。

質の良い睡眠がとれないと、どうなるの?

質の良い睡眠は、セロトニンの分泌をうながします。

セロトニンとは、感情をコントロールする神経伝達物質で、神経系の調整をしてくれる物質です。

眠る前に白い光をうけすぎると、眠くなるメラトニンの分泌がおさえられ、快適な睡眠がとれなくなってしまい、感情をコントロールするセロトニンの分泌も抑えられてしまうのです。

感情をコントロールする神経の動きが悪くなると、怒りや悲しみ、不安、ストレスなどを感じやすくなり、キレやすくなったり、ひどくなると、うつやパニック障害につながってしまいます。

また、感情のコントロールが効きにくくなるので、食欲をおさえられず肥満につながったり、購買欲をおさえられず浪費につながったりしてしまいます。

美容にも影響?

良質な睡眠がとれないと、美容にも影響がでてきます。

肌は睡眠についてからの最初の3時間程度の眠りの質が重要になってきます。

この時間に良い睡眠がとれていないと、肌が再生されるときに健康な肌が再生されず、細胞の形や大きさにばらつきがでてしまいます。

これが肌のクスミやクマの原因となります。

眠り始めに質の高い睡眠をとることは、美しい肌を維持するためにもとても重要です。

白い光を見なおしてみよう。

私たちは普段何気なく生活していると、その環境に慣れてしまいます。

毎日の生活の中で自宅の光の環境を見なおすことは、ほとんどないかもしれません。
一度照明を設置してしまうと、何年もそのままの状態になってしまいます。

しかし、何気なくあびている光は少なからず人体に影響を及ぼすことがわかってきています。

自宅でのオフタイムは、少し暗めの暖かい色味の照明をつかい、眠る数時間前からは少しずつ明るさを落としてみてはいかがでしょうか。

そうすることで、良質な睡眠をとることが出来るようになります。

良質なねむりは、リラックスした心の安らぎだけでなく、ダイエットや美容にも良い効果をもたらすことができるかもしれません。